Igor Pro 10.03 リリース
Created on June 16 at 04:07 pm - by: Japanese Marke…
Igor Pro 10 の新しいバージョンがリリースされました。今回のリリースにおける主な変更点は以下の通りです。最新のリリースを入手するには、ダウンロード ページにアクセスするか、Igor Pro 10 内で [ヘルプ / Help] → [Igor Pro の更新 / Updates for Igor Pro] メニュー項目を選択してください。弊社に問題を報告いただき、その問題が修正された旨をご連絡した場合は、たとえ以下に記載されていなくても、その修正は今回のリリースに含まれています。
Igor Pro 10.03 の主な変更点
IGOR アプリケーション
新機能
igorpro.fn サブモジュールで、独立モジュールまたは通常のモジュールで定義された Igor ユーザー関数の呼び出しがサポートされるようになりました。
Igor で定義されている独立モジュール関数
Analysis#processData()に対して:#pragma independentModule = Analysis function processData() ... return result end# In Python, call the 'processData' function in the 'Analysis' independent module result = igorpro.fn.analysis.processData()Igor のプロシージャコードにおいて、グローバル変数への参照に対して、前置および後置のインクリメント(++)とデクリメント(--)演算子を適用できるようになりました。例えば:
Function test() NVAR globalNumber = root:myGlobalVar globalNumber = 10 // Postfix increment Variable result = globalNumber++ // result = 10; globalNumber = 11 // Prefix decrement result = --globalNumber // result = 9; globalNumber = 9 End- 描画ガイドへのスナップ機能を一時的に無効にするキー割り当てを追加しました。オブジェクトをドラッグする時に Caps Lock キーを押したままにすると、ガイドへのスナップ機能が一時的に無効になります。
挙動の変更
- ImageThreshold のファジー閾値法(/M=4 と /M=5)を改善し、より適切な閾値を提供するようにしました。
- 「すべてのウィンドウで検索」コマンドで、カーソルの位置にあるテキストが初期の検索文字列として使用されるようになり、通常の「検索」コマンドと同じ動作になりました。
バグフィックス
- ユーザー関数から実行した時に、コマンドの出力変数が正しく設定されない MLLoadWave のバグを修正しました。
- ページレイアウトで特定の TIFF 画像(1ピクセルあたり1ビット、LZW 圧縮)を描画する時に発生する可能性があったクラッシュを修正しました。
- ページレイアウト内でページ境界を越えて表示される描画オブジェクトのハンドルに関するいくつかの問題を修正しました。これらのハンドルを使用したサイズ変更や移動、カーソルの変化、右クリックによるコンテキストメニューが、余白領域でも正常に動作するようになりました。この問題は、Igor Pro 9 でも発生していました。
- ページレイアウト内でポリゴンやベジエ曲線の描画や編集中に、レイアウトの拡張を変更した時に発生していた、ハンドルのハイライト表示の不具合(とクラッシュ)を修正しました。
- 構造体変数の式が別の式と組み合わされた時に発生していた、誤ったコンパイルエラーを修正しました。
- FUNCREF と、それと同じ名前を持つグローバル文字列変数に関連する、誤ったコンパイルエラーを修正しました。
- SplitWave において、ウェーブ参照ウェーブまたはデータフォルダー参照ウェーブ(要素が WAVE または DFREF 参照)を分割する時に発生していたバグを修正しました。最初に出力されたウェーブのみが正しい参照を受け取り、2番目以降の出力ウェーブでは参照が誤った位置に書き込まれたため、参照が不正確になるか、参照が欠落していました。数値ウェーブとテキストウェーブには影響はありませんでした。
- スレッドキューに格納されたフリーデータフォルダーが予定より早く破棄された時に発生する可能性があったクラッシュを修正しました。
- Histogram におけるバグを修正しました。このバグにより、/N=destWave で指定された「カウントの平方根」の宛先ウェーブが、誤った名前で作成され、かつ倍精度ではなく単精度で生成されていました。
- KMeans が、ドキュメントに記載されている V_flag 出力変数を設定するようになりました。
- FindValue における、複素数ウェーブに対して /RMD の範囲が誤って制限されていたバグを修正しました。
- 許容誤差がゼロの場合、複素数ウェーブに対して誤った結果が返されていた FindDuplicates のバグを修正しました。
- ImageTransform におけるバグを修正しました。このバグにより、putRow と putCol キーワードで使用される入力ウェーブが保護されておらず、/DEST が使用された時に上書きされてしまう可能性がありました。
- 数値が期待される場所で、不明または不適切な名前が使用された時に表示されるエラーメッセージを改善しました。これにより、常に「数値が期待されます」と表示されるのではなく、より明確なメッセージが表示されるようになりました。
プロシージャ
- Multipeak Fitting.ipf - Multipeak Fit GUI で、フィッティング後に各ピークの派生ピーク値(FWHM やピーク面積など)が計算されるようになりました。結果は、既存のピーク係数ウェーブに加え、新たに追加された "Peak N CoefsDER" ウェーブに保存されます。
- Multipeak Fitting.ipf - 「Estimate Now」ボタンによる推定は、現在表示されているグラフの範囲に基づいて行われるようになりました。そのため、「Estimate Now」をクリックする前にズームインまたはズームアウトを行うと、結果が変わります。以前は、表示範囲は推定の対象外となっていました。
- Multipeak Fitting.ipf - 残差のピーク検出において、ピークが負の値の場合に多数の誤ったピークが報告されるという回帰不具合を修正しました。この現象は、「Multipeak Fit Demo」エクスペリメントの例3で確認できました。
- Split Axis.ipf - 分割されたトレースにエラーバーがコピーされるようになりました。
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