XY プロット
XY プロットには、線、マーカー、エリア、棒グラフの種類に加え、レイヤーや積み上げ棒グラフなど様々な派生タイプが含まれます。

1ポイントの太線のグラフやドットグラフは、速度向上のための追加最適化が施されています。グラフを使えば、数万のデータポイントがあっても、1 秒あたり 30 回の更新レートでリアルタイムデータ取得を監視できます。
Igor Pro® では、あるデータ列を別のデータ列に対してプロットする機能に加え、等間隔データに対する特別なサポートを備えており、データ自体に保存されたプロパティから計算された x 値に対してデータ列をプロットすることが可能です。Igor Pro がデータセットに関連付け可能なその他のプロパティについては、データストレージを参照してください。
Igor Pro のNew Graph ダイアログでは、複数の軸と複数の XY ペアを持つグラフを1ステップで作成できます。個々のトレースは水平または垂直にプロットするように指定でき、行列から個々の行または列を指定できます。すべての Igor Pro のダイアログと同様に、ダイアログを離れることなくワークスペース全体の任意のデータセットから選択できます。
各トレースは、いつでも個別に希望のスタイルに設定できます。ダブルクリックでダイアログを表示するか、右クリックでコンテキストメニューを使います。線を含む表示スタイルでは、18種類の異なる線種から選択可能です。さらに、破線エディターを使って独自のスタイルを作成することもできます。

オブジェクトの色(線、マーカー、軸など)は、色ポップアップメニューから選択できます。独自の色を追加したり、厳密な要件に応じて数値による赤、緑、青、透明度の値から色を設定することも可能です。

63種類のマーカースタイルから選択でき、塗りつぶし色とは別にストローク色を設定できます。透明または不透明を選択でき、ストロークの太さを正確に指定できます。文字やテキスト文字列、矢印(グラデーション図用)、ウィンドバーブもマーカーとして使用できます。既存のマーカーに追加したり置き換えたりできるカスタムマーカーも作成できます。

塗りつぶし(バー、ゼロまでの塗りつぶし、次の値までの塗りつぶし)を含むスタイルは、グレースケールまたはパターンから選択できます。正と負の塗りつぶしは、異なる塗りつぶしパターンと色を持つことができます。例については、以下のレイヤーグラフを参照してください。

色、マーカーサイズ、マーカースタイルは補助データセットの関数として設定できます。例については、下記の拡張 XY プロットを参照してください。
Igor Pro は、現在のデータ範囲とグラフサイズに合わせて、表示と可読性を最適化するため、軸のプロパティを自動的に調整します。もちろん、自動設定は任意の程度で上書き、微調整が可能です。
組み込みの軸の形式は、線形、対数10、対数2、および日付/時刻です。標準パッケージでは、確率や逆数などの派生形式が追加されます。これらのパッケージは、Igor Pro の強力なプログラミング機能が、他のユーザーが Igor Pro の機能を拡張できるようにすることで、プログラマーではないユーザーにどのように利益をもたらすかを示しています。組み込みコマンドと同様に、メインメニューバーから標準パッケージを選択できます。
グラフの例
以下に、Igor Pro の XY プロットの機能の一部を説明する例をいくつか示します。さらに多くの例については、ギャラリーをご覧ください。
レイヤーグラフ
異なる正方向および負方向の塗りつぶしを用いた、次までの塗りつぶし(fill-to-next)モードの例です:

拡張 XY プロット
グラフ内の各マーカーの色と大きさは、地震の深さと規模を示すために変化します。

データは以下で構成されています:
- 経度の値の配列 (X)
- 緯度の値の配列 (Y)
- 対応するマグニチュードの配列
- 対応する深度の配列
各配列は同じ数のエントリを持っています。緯度対経度を表示し、塗りつぶされた円マーカーを使ったマーカー選択モードを選択し、深度値が BlueHot カラーテーブルから色を選択するように指定し、またマグニチュード値がマーカーサイズを選択するように指定しました。
次のグラフは、各データポイントに対してマーカーの形状、サイズ、または色を指定する配列の値を示しています:

バイオリンプロットと「ラグ」プロット
バイオリンプロット(別名ビーンプロット)は、データの分布を要約する手法です。バイオリンプロットはカーネル密度推定(KDE)を使ってデータセットの分布を示します。
バイオリンプロットでは、曲線は通常垂直にプロットされ、中心線で左右対称に反転されます。その結果、バイオリンやインゲン豆の鞘に似た形状となり、各種子が隆起として現れます。

「ラグプロット」は、生データを表すマーカーの群れを、単一の水平マーカー(「バイオリン」が垂直の場合)または垂直マーカー(「バイオリン」が水平の場合)で置き換えます。

極座標プロット
極座標プロットは標準パッケージによって提供されます。以下に極座標プロットコントロールパネルの表示と、いくつかのプロット例を示します:

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