ベースライン除去

データからベースライン(または「背景」)を除去するには、データに複数の関数の和をフィッティングする時にベースライン関数を含めるか、あるいは実際にデータから推定されたベースラインを差し引くかのいずれかの方法があります。
ベースラインのフィッティング
ピーク数が少ない場合、ベースライン推定関数を関数の和に含め、ピーク関数とともにデータにフィッティングさせることができます。
この手法は Multi-peak Fitting で説明されており、ベースライン推定として3次多項式をフィッティングします。
ベースライン減算
多数のピークを測定する場合、推定されたベースラインをデータから差し引く方が効果的なことが多いです。
推定値は、ピークが含まれていないと思われるデータ領域のみに、低次多項式などの関数をフィッティングすることで構築されます。Igor Pro® の「データマスクウェーブ」機能を使うと、カーブフィッティングに使うデータのベースライン領域をマークできます。その後、得られたカーブフィッティング結果をデータから差し引きます。差分にはピークデータのみが含まれます。
この手法を用いてベースラインを差し引くには、Technical Note #020 Peak Measurement and Fitting の一部である TN020 Procedures.ipf プロシージャファイルを使用できます。プロシージャファイルを開き、ピーク+ベースラインのデータを特定してルーチンを初期化します:

一連のベースライン領域は、Igor Pro の2つのカーソルと Add/Remove メニュー選択で示されます:

次にベースライン関数を選択し、ベースライン領域にフィッティングさせます:

次に Subtract Baseline メニューを選択し、ピークデータのみを残します:

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