画像処理

Igor Pro® は、科学的な画像解析アプリケーション向けの完全な操作と機能セットを備えており、画像の取得、表示、処理を行う理想的なクロスプラットフォームツールです。

画像取得は、ディスクファイルから多次元データをロードするだけの単純な操作から、XOP を使ってライブビデオフレームをディスクに取得する複雑な操作まで可能です(独自の XOP 作成に関する情報は XOP ツールキットを参照)。いずれの場合も、画像は画面上に表示して目視検査や分析を行うことも、ユーザーの介入なしに自動的に分析することも可能です。処理および分析の段階は、画像の性質と関心のある情報によって異なります。

画像処理ツールの主要な構成要素は ImageXXX コマンドであり、これらは画像処理プロシージャファイルによって補完されます。後者は画像処理パッケージとしてまとめられており、Analysis メニューからロードできます。専用の ImageXXX コマンドに加え、画像処理アプリケーションでは FFT やカーブフィッティングなどの汎用解析機能も利用できます。組み込みコマンドのリストを締めくくるのは MatrixOP で、画像に対する数学的操作の構築と実行を効率的に行います。

画像表示は、RGB 画像をグラフウィンドウに配置するだけの簡単なものから、コンターや凡例と組み合わせた複数の画像のオーバーレイを作成する複雑なものまで可能です。偽色表示や非線形レベルマッピングによる画像表示は、画像の視覚的解析を行う時に役立つ場合があります。

画像処理の従来のアプローチでは、以下の手順が用いられます:

(1) 画像変換色変換では、取得した画像をカラースペースと範囲において標準形式に変換します。

(2) 画像フィルタリング(S/N 比を改善するための画像のクリーンアップ)は、局所化フィルターまたは数学的変換を使って実現できます。

(3) 閾値処理により、画像をグレースケールから二値形式に変換します。

(4) 形態学的フィルタリングは通常、閾値処理の後に実行されますが、一部の形態学的操作は実際には閾値処理の前に実行することも可能です。典型的な形態学的フィルターには、浸食/膨張、開操作/閉操作、トップハット、および分水界が含まれます。

(5) 粒子解析とは、フィルター処理された二値画像を解析し、画像内の異なる「粒子」(すなわちスポットや領域)の様々な空間的特性を定量化する操作です。空間測定には、位置、面積、周囲長、およびフィッティング楕円を計算するためのモーメントが含まれます。

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