画像の取り込み
ほとんどの画像処理プログラムは、ファイルから画像を読み込むことから開始するように設計されています。一方、Igor Pro® は、カメラやビデオソースから直接画像を取得する機能を備えています。この機能により、Igor Pro を使うことで、取得をコントロールするプログラムと、画像処理およびデータ分析を行うプログラムという2つの別々のプログラムを使う場合に必要な手順を、多くの場合省略することができます。
画像取得はハードウェアに強く依存します。そのため、特定の Igor Pro プラグイン(XOP)を通じて実装されることが多く、各プラグインはカメラのインターフェースの微妙な違いに合わせて調整されています。Igor Pro 7 以前では、WaveMetrics は Windows および Macintosh 向けの一般的な画像取得 API に基づく多数の XOP を提供していました。Igor Pro 7、8、9 には、統合カメラおよび適切なドライバを備えた USB カメラに対してプラットフォームに依存しないサポートを提供する2つのコマンドが含まれています。しかし、ほとんどの科学用カメラはこの API をサポートしていないため、カスタム XOP が引き続き必要となります。
Igor Pro 10 から、MMI と呼ばれる新しい XOP を提供しています。これは特定のカメラではなく、Micro-Managerと呼ばれるオープンソースソフトウェアプラットフォームへのインターフェイスを提供します。Micro-Manager は、ウェブカメラから最先端の科学用カメラまで、幅広いカメラへのインターフェイスを提供します。Igor Pro 10 と MMI を連携させることで、Micro-Manager がサポートする各種カメラ(およびその他のデバイス)への統一インターフェースが実現されます。MMI と Micro-Manager はストリーミング取得もサポートし、オプションで HDF5 ファイルへの同時ストリーミングも可能です。
上記のオプションに加えて、XOP Toolkit を使って独自のカスタム XOP を記述するか、サードパーティからカスタム XOP を購入することも可能です。独自にXOPを作成する場合は、画像取得用 XOP のサンプルコードを入手するため、テクニカルサポート(support@wavemetrics.com)までお問い合わせください。
画像取り込みの例
Igor Pro を使って画像取り込みの例については、ギャラリー内のImage Acquisition Exampleをご覧ください。
Forum
Support
Gallery
Igor Pro 10
Learn More
Igor XOP Toolkit
Learn More
Igor NIDAQ Tools MX
Learn More