画像の閾値

閾値処理は、グレースケール画像を二値画像に変換する非線形操作であり、指定されたしきい値以下または以上のピクセルに２つのレベルが割り当てられます。コマンドラインから直接データに閾値を適用できます。例：

myBinaryImage = myGrayImage > thresholdValue ? 255 : 0

ただし、ImageThreshold コマンドを使う方がはるかに効率的です。このコマンドは、特定の画像に対して「最適な」閾値を見つけるためのいくつかの方法も提供します。ImageThreshold は、閾値を決定するための以下の方法を提供します。

閾値の設定方法

1. 反復法を用いて閾値を自動的に計算します。
2. 画像のヒストグラムを二峰性分布として近似し、その中間点値を閾値レベルとして選択します。
3. アダプター閾値処理を行います。交互の行を使い、各行の最後の８ピクセルに基づいて閾値を評価します。この方法は ImageEdgeDetection コマンドの一部として使う場合、サポートされていないことに注意してください。
4. エントロピーを「あいまいさ」の尺度として用いたファジー閾値処理を行います。
5. 対象物と背景の平均輝度を含む「ファジネス」指標を最小化する手法を用いたファジー閾値処理を行います。
6. データをヒストグラム化し、画像をクラスタの集合として表現し、２つのクラスタが残るまで反復的に削減することで、理想的な閾値を決定します。その後、閾値は下位クラスタの最高レベルに設定されます。この手法は A.Z. Arifin と A. Asano による論文に基づいていますが、比較的平坦なヒストグラムを持つ画像を処理するために修正されています。
7. 「対象物」と「背景」の間の総分散を最大化することで、理想的な閾値を決定します。
8. 閾値を指定する /T フラグを使う必要があるデフォルトのメソッドを使います。