ハードウェアからのデータ取得
多くの Igor Pro® ユーザーは、データ取得からデータ解析、プレゼンテーションに至るまでの全作業を1つの環境で完結できる利便性を実感しています。Igor Pro の拡張性とプログラム可能性がこれを可能にしています。
Igor Pro は次の機能を使ってのデータの取得をサポートします:
- Micro-Manager – 科学用カメラおよび光学顕微鏡を制御するためのオープンソースのソフトウェアプラットフォーム。
- シリアルポート(RS-232)
- 汎用インターフェイスバス(GPIB、IEEE-488)ポート
- VISA 互換機器
- フレームグラバー
- A/D ボード
シリアル I/O
シリアル I/O は、付属のプラグイン VDT 経由でサポートされています。内蔵シリアルポートおよび KeySpan 社やその他のベンダー製サードパーティ製シリアルポートに対応しています。

汎用インターフェイスバス
GPIB I/O は、付属のプラグイン NIGPIB 経由でサポートされています。これはすべてのナショナルインスツルメンツ製 GPIB ボードで動作します。

VISA
VISA(Virtual Instrument Software Architecture)は、VXIplug&play Systems Alliance によって定義された計測器制御システムです。これにより、プログラムはシリアルポート、GPIB、イーサネット、VXI バス、その他のメディアを介してコンピューターに接続された VISA 準拠の計測器を制御できます。Igor Pro は、VISA.xop という付属のプラグインを使って VISA プロトコルをサポートしています。
(IVI は VXIplug&play 仕様の管理を引き継ぎ、今後のすべての作業は IVI Foundation の一環として実施されます。)
VISA ライブラリには少なくとも3つの実装が存在します:National Instruments 社の NI-VISA、Tektronix 社の TekVISA、そして Agilent IO Libraries Suite の一部である Agilent VISA です。

画像の取得
画像取得は、付属のフレームグラバープラグイン、サードパーティ製プラグイン、およびMMIを介してサポートされています。
電気生理学
従来の電気生理学システムのアーキテクチャは、増幅器、コンピューターインターフェイス、およびデータ収集ソフトウェアで構成される3層構造を採用しています。Sutter Instrument のパッチクランプ増幅器システム、IPA® ファミリー および dPatch® アンプシステムは、これら3つの層を、ますます人気が高まっている SutterPatch® データ収集・管理・分析ソフトウェアと、Igor Pro のマルチユーザーライセンスを含む、便利で完全に統合されたパッケージに統合しています。Dendrite Data Acquisition システムは、既存の増幅器と SutterPatch ソフトウェアの機能を組み合わせたいお客様のニーズに応えします。
Molecular Devices(旧 Axon)社製 MultiClamp 700A および 700B パッチクランプ増幅器のテレグラフ出力の読み取りは、付属のプラグイン AxonTelegraph.xop を通じてサポートされています(Windowsのみ)。このプラグインは、アンプの現在の設定に関する情報を伝達するテレグラフ出力を読み取るのみです。ウェーブフォームデータを取得するには、Igor Pro で制御可能な A/D ボードを使う必要があります(下記参照)。
A/D ボード
プラグイン A/D ボードによるデータ取得は、National Instruments の各種 DAQ デバイスと連携するアドオンパッケージIgor NIDAQ Toolsを通じてサポートされています。サードパーティ製プラグインも一部ハードウェアメーカーから提供されています。
Sutter Instrument の IPA® ファミリー および Dendrite Data Acquisition ハードウェアは、SutterXOP を通じてカスタム Igor Pro プロシージャから制御することができます。詳細については、Sutter Instruments にお問い合わせください。
カスタムのデータ取得
Igor XOP Toolkit を使って、独自の C ベースのデータ取得プラグインを作成することも可能です。このようなプラグインは、通常、ハードウェアメーカーが提供するドライバ内のルーチンを呼び出すことでハードウェアにアクセスするための低レベルコマンドを追加します。その後、Igor Pro の中でより高レベルのルーチンを構築し、Igor Pro を使ってユーザーインターフェイスを作成することができます。
いくつかの企業が、データ収集システムに Igor Pro 接続機能を追加したり、Igor Pro を基盤ソフトウェアとして科学機器を開発したりしています。
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