スペクトルウインドウ処理

ウインドウ処理は、FFT に供給される入力データに対し、データの両端で滑らかにゼロに減衰する値を事前乗算します。

目的は、データの開始点と終了点における急激な変化によって生じる FFT 出力の「リーク」収差を低減することです。適切な「ウインドウ処理関数」の選択には多くの研究が費やされており、Igor Pro® の FFT では多数の関数が提供されています。

Bartlett

Blackman361, Blackman367, Blackman492, Blackman474

Cos1, Cos2, Cos3, Cos4

Hamming

Hanning

KaiserBessel20, KaiserBessel25, KaiserBessel30

Poisson2, Poisson3, Poisson4

Reimann

以下に、ウィンドウ処理がフーリエ変換の結果を改善する方法を示します。

Igor Pro は FFT を伴わずにデータをウィンドウ処理するための独立した Hanning コマンドを提供します。

• #include <DSP Window Functions>

このステートメントは、FFT を伴わずにデータをウィンドウ処理する Parzen 関数、Welch 関数、Kaiser 関数、Hamming 関数、BlackmanHarris3 関数、KaiserBessel 関数をロードします。

参考文献

• Harris, F.J., "On the use of windows for harmonic analysis with the discrete Fourier Transform", Proc, IEEE, 66, 51-83, 1978.