輪郭検出
多くのアプリケーションでは、画像に現れる物体の境界を見つける必要があります。輪郭検出は、背景以外のピクセル値が物体の境界に対応するグレースケール画像から二値画像を作成することです。輪郭は、勾配/微分型の演算子を用いて検出できます。そのため、ノイズの影響を受けやすいため、効果的な輪郭検出方法は、画像の性質とノイズの特性に依存します。Igor Pro® は、ソース画像の内容に応じて性能が異なる8種類の組み込み輪郭検出方法をサポートしています。
| Canny | Canny 輪郭検出器は、輪郭検出と閾値処理の前に平滑化を行います。オプションで /T フラグを使って閾値を指定し、/S フラグを使って平滑化係数を指定できます。 |
| Frei | 行フィルターと列フィルターのみを用いて、Frei-Chen 輪郭演算子(Pratt p. 503 参照)を計算します。 |
| Kirsch | 輪郭検出器(Pratt p. 509 参照)。8種類のマスクを用いて畳み込みを行い、勾配を計算します。 |
| Marr | Marr-Hildreth 輪郭検出器です。ガウスのラプラシアンによる2回の畳み込みを実行し、ゼロクロスを検出します。/S フラグを使って畳み込みカーネルの幅を定義します。 |
| Prewitt | Prewitt コンパス勾配フィルターを計算します。最大のフィルター応答の結果を返します。 |
| Roberts | Robert の行・列輪郭検出器との畳み込みの絶対値の二乗の平方根を計算します。 |
| Shen | Shen-Castan 最適化輪郭検出器。ノイズ存在下でも有効とされます。この演算を変更するフラグは以下の通りです:/F は閾値比率(デフォルト 0.9)、/S は平滑化係数(デフォルト:0.9)、/W はウィンドウ幅(デフォルト:10)、/H は細化係数(デフォルト:1)。 |
| Sobel | 行方向および列方向の輪郭勾配マスクを用いた畳み込みによる Sobel 輪郭検出器です。 |
上記の直接的な輪郭検出手法に加え、Igor Pro® はアクティブコンター/スネークに基づく輪郭検出手法 ImageSnake をサポートしています。
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